冬の朝、お湯を出そうとしたら給湯器にエラー。昼になったら何事もなかったように使える。こんな時は、故障ではなく凍結が原因のことがよくあります。給湯器のエラー番号の中には、メーカーが凍結とのかかわりをはっきり書いているものがいくつもあります。たとえばノーリツは562について「配管の凍結や断水が考えられます」、リンナイは290について「冬季の場合、排水管の凍結によって発生することがあります」と案内しています。この記事では、番号から凍結を見分ける手がかりと、凍った時にしてよいこと・いけないことをまとめます。凍結を防ぐ準備の詳しい手順は、別の記事で扱っています。
凍結がかかわる主な番号
メーカーの案内から、凍結とのかかわりが書かれている番号を整理します。番号の意味は機種によって違うことがあるので、手元の給湯器のメーカーの説明もあわせて確かめてください。
| 番号 | メーカーの案内(凍結にかかわる部分) | 凍る場所 |
|---|---|---|
| 562 | ノーリツ:配管の凍結や断水が考えられる | 給水の配管 |
| 632 | ノーリツ:冷え込みが強い時期は配管が凍結して水が循環できないことがある | 追いだきの配管 |
| 032 | ノーリツ:冷え込みが厳しい時期は追いだき配管の凍結が考えられる | 追いだきの配管 |
| 290 | リンナイ:冬季は排水管の凍結によって発生することがある | エコジョーズの排水の管 |
| 161 | リンナイ:熱交換器が凍結などで詰まり高温になっている可能性 | 本体の中の水の通り道 |
| 163 | リンナイ:暖房部分凍結異常 | 暖房の回路 |
どの番号も、気温が上がって解ければ自然に消えることが多い、という点が共通しています。一方で、凍った状態で無理に使うと、配管や部品が壊れることがあります。
凍結かどうかを見分ける手がかり
番号だけでなく、状況を合わせて見ると、凍結かどうかの見当がつきます。
- その朝の最低気温が氷点下だった、または強い北風が吹いていた
- 前の日の夜までは普通に使えていた
- 日が当たって気温が上がると、エラーが消えて使える
- 蛇口から水も出ない、出が細い(給水側が凍っている)
- 給湯器の下の配管に霜が付いている、触ると冷え切っている
ひとつでも当てはまれば、まず凍結を疑ってよいでしょう。逆に、気温が高い日にも同じ番号が出るなら、凍結ではなく部品の不具合の可能性が高くなります。
凍った時にしてよいこと
ノーリツは、給水配管が凍結していることが分かった場合は、日中の気温が上がって自然に解凍するのを待つよう案内しています。急ぎの場合の応急処置もありますが、配管の場所などを十分に確かめたうえで、とされています。
待っている間は、運転スイッチを何度も入れ直したり、追いだきや自動湯はりを繰り返し押したりしないでください。凍った配管に無理に水を流そうとすると、負担がかかります。お湯が必要な用事は、電気ケトルなどで沸かしたお湯でしのぐのが安全です。
凍結かどうか自信が持てない時は、家の中のほかの蛇口で、水が出るかどうかを確かめてみてください。台所の水は出るのにお湯だけ出ない場合は給湯器のまわり、家じゅうの水が出ない場合は水道メーターのあたりや屋外の配管が凍っている可能性があります。
してはいけないこと
配管が凍った時に、熱湯をかけて一気に解かそうとするのはやめてください。急な温度差で配管や継ぎ目が割れることがあります。ドライヤーやストーブで給湯器本体を温めるのも、本体や配管を傷めたり、思わぬ事故につながったりする恐れがあります。
また、給湯器の電源プラグを抜かないことも大切です。ノーリツは、給湯器は気温が下がると本体の中の凍結予防ヒーターが自動で作動して本体の凍結を防いでおり、電源プラグを抜くと作動しないと案内しています。運転スイッチを切っていても、プラグが差さっていれば凍結予防は働きます。
応急処置として配管にぬるま湯をかける方法が紹介されることもありますが、どの配管が給水でどれがガスかを見分けられないうちは、手を出さないほうが安全です。ガスの配管にお湯をかけても意味がないうえ、電気の部品に水がかかると故障の原因になります。
凍結による破損は保証期間内でも有償
見落とされがちなのが、凍結で壊れた場合の修理費用です。ノーリツは、凍結による破損の場合は、給湯機器の保証期間内でも有償修理になると明記しています。買ったばかりの給湯器でも、凍って配管や部品が割れれば、修理代がかかるということです。
ノーリツは、暖かい地域でも機器や配管内の水が凍結して破損することがある、とも注意しています。神奈川のように普段は暖かい地域ほど、寒波の日に油断しやすいので気をつけてください。
毎年同じ場所が凍るなら
冬になるたびに同じ番号が出る、毎年同じ配管が凍る、という場合は、配管の保温が足りていない可能性があります。ノーリツは、給湯器の配管に保温材を巻くなど地域に応じた配管保護をすすめ、保温材が傷んでいれば本格的な寒さの前に交換するよう案内しています。
保温材の巻き直しや電気ヒーターの取り付けは、販売店や工事店に依頼する作業です。給湯器の交換の際には、配管の保温もあわせて見直すことができます。当店では、型番と製造年、本体まわりの写真をLINEで送っていただければ、交換の概算をお伝えしています。
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この記事の監修者
屋比久 盛友株式会社マルセイテック 代表取締役
保有資格:外壁診断士/宅地建物取引士/ドローンパイロット2級/建築CAD2級
記事の数値・制度は一次情報で確認したものだけを載せ、費用の目安は当店の施工事例の金額をもとにしています。監修者のプロフィールと監修の方針